今回は、留学中にアメリカ人の彼と出会い、国際結婚し、ハワイ生活に至るまでの経緯を書きたいと思います。どのように出会ったのか、国際結婚をするにあたって覚悟したこと、海外生活について紹介していきたいと思います。

わたしの日記というより、留学中に国際結婚を考えている人や、国際結婚を夢見ている人のためになったらいいなと思ってこの記事を書くことにしました。

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なぜ留学を決意したのか

皆さん、留学したい理由は様々だと思いますが、私の場合は、もともと高校生の時は大学留学するつもりはなく、日本の大学に進学すると決めていました。というのも、高校生の時に、短期留学をし、留学中は日本人とばっかりつるんでいたので全く英語は伸びず、文化の違いに違和感も感じ、わたしは留学は向いてな~いと思い、大学留学はしないと決めました。

だかしかし。日本での大学受験に失敗。受けた大学はことごとく落ち、浪人を決意しました。二回目の受験は早〇〇大学一本でと決め、毎日死ぬほど勉強しました。

・・・が、またもや失敗し、二度目の挫折を味わい、灰のようになってしまった私。一応滑り止めは受かったんですが、最初の入学金とやらを期限内に払うのを忘れ、入学資格もはく奪され、なにもやる気が起きず、1ヶ月間家にこもりっきりになってしまいました。(この頃実は勉強のしすぎでうつ病になってしまいました)

心配した母が、ハワイに住む私の叔母に連絡をし相談したところ、「ハワイおいでよ。」と言われ、ハワイにあるブリガムヤング大学(BYU)に留学することを決意しました。

母も、ハワイなら比較的治安もいいし、叔母もいるし、BYUなら校則も厳しく安全だと思ったようで、留学を応援してくれました。

そこから、2ヶ月後に迫った英検に向けて勉強を始め、一番苦手だった英語も、受験の時に相当勉強したので、一発で二級のAを合格し、すぐに願書を提出。そして、翌年の1月から入学がきまりました。

が、渡米を1ヶ月後に控えた12月、交通事故に遭い、2か月程入院することに。背骨を4本、首を1本折ってしまうという大けがをしてしまいました。なので、1月に入学だったはずが、4月に伸びてしまいましたが、4月には無事ハワイに飛ぶことができました。

留学先での彼との出会い

彼と出会ったのは、留学2年目の夏でした。彼はもともと学生ではなく働いていたのですが、私の大学のBYUを提携している末日聖徒イエスキリスト教会のイベントがあり、それに参加した際、彼と出会いました。

彼は全く日本語は話せないものの、日本が大好きで、凄くフレンドリーな人で、自称シャイですが、ベラベラしゃべってくれたおかげで、とても仲良くなることができました。

彼との出会いは、ほぼ偶然のようなものだったので、留学中、机に向かって勉強ばかりしていると、出会えるものも出会えなくなってしまうので、積極的に学校のイベントはもちろん、いろんなイベントに参加することが大事だと思います。

彼とはしばらくの間、お付き合いすることなく、凄く親しい友達として仲良くしてもらっていました。ハワイの穴場スポットや、ロコしか知らないハイキングなどいろいろ連れて行ってくれ、英語の勉強も手伝ってもらっていました。

驚いたのは、私の英語の成長。出会ったころは、ほぼカタコトで(日本人とばかりつるんでいたので笑)、うまく言いたいことが言えず、私は聞いているばかりで、コミュニケーションをとるのが難しかったんですが、何ヵ月も一緒に過ごし、毎日電話で話をしていたので、私の英語は急激な成長を遂げていました(笑)

毎日連絡するようになり、私は彼のことをだいぶ意識するようになり、彼女になれたらいいな~と思っていましたが、向こうから特にそんな様子はなく(泣)月日が経っていきました。

段々とわたしも、「こいつ、もしかして、わたしのこと遊んでるだけか? そうだよね、アメリカ人だもんね。チャラいに決まってる!あ!私遊ばれてるんだ!!!」と激しい被害妄想とよくわからない固定観念にとらわれて頭がおかしくなったわたしは、彼に直接言ってみることに。(今思えば凄い勇気w)

私はできれば付き合いたいと思っているということを打ち明けると、彼から、「あ!そうか!日本人は付き合うときに付き合ってって言うんだよね!」と言われ、じゃあ日本風にということで、告白をいただきました(笑)

アメリカでは、「付き合って」という告白はあまり主流ではなく、自然に付き合うといったスタイルが多く、人によってはキスをしたら彼氏彼女として成立というパターンもあるようです。キスをしても付き合ったことにはならないというチャラめのアメリカ人もいるので要注意。

国際結婚に至るまで

留学中もたまに日本に帰っていたのですが、付き合ってから初めて日本に1か月ほど帰り、変わらず連絡は毎日取っていました。

冬休みも終わり1ヶ月後、ハワイに帰ったときに、結婚についてどう思ってるか聞かれ、彼は私と結婚したいと言ってくれ、私は結婚についてはあまり真剣に考えたことがなかったし、言語の違いや文化の違いに不安があったのも事実なので、即答はせずに時は経ち、気が付いたらエンゲージしてました(笑)

それからめでたく結婚。結婚式や披露宴もハワイで挙げ、今は1歳のかわいい息子にも恵まれ、結婚して3年半が経ちました。

3年たってみて、国際結婚の良いところと、大変なところがわかってきたので、それぞれいくつか考えてみました。国際結婚を考えている方の参考になればいいなと思います。

国際結婚の良いところ

家族のあたたかみ

留学だけでは味わえない、アメリカ人の家族のあたたかさを感じることができることです。留学だけだとやっぱり、その文化の全てを知ることは難しいと思うんですよね。でも、国際結婚してアメリカ人の家族ができることで、もっと文化の違いや私たち日本人にはない考え方、感性を知る機会が増え、家族の行事にも毎回参加し、実の娘のように可愛がってもらえて、私自身の成長に繋がるし、すごく家族からの愛を感じることができます。

自分の成長

国際結婚をすることはもちろん幸せなこと、楽しいことも沢山ありまずが、辛いこと大変なことも沢山あります。それを、慣れない土地、慣れない言語で解決しないといけないので、かなり精神面で鍛えられます。凄く時間も労力も要するグリーンカードの手続きから、電話での問い合わせ、子供の出産、病院、予防接種など、全て英語でやらないといけないのでかなりのストレスを感じます。でも、それを一つ一つやっていくうちに、だんだん慣れてきて、今では旦那の助けなしでも一人でパパっとやれちゃうので、何でもできると凄く自分に自信がつきました。

英語力の向上

英語なんて上達しないと思っていたんですが、今の旦那と付き合い始めて英語力が格段に上がりました。結婚してからも常に英語で会話しているので、日々英語力が向上していくのを感じることができます。特に発音が昔とは比べようにならないくらい上達しました。そして、最も苦手だったのが電話。電話は聞き取りにくいもので、一生全て聞き取ることはできないんだと思っていましたが、お医者さんに電話したり、弁護士に電話したり、携帯会社に電話したりなど、いつもどこかに電話をかけないといけないので、今では難なくできるようになりました。

子供がバイリンガルになれる

アメリカで出産し、アメリカで子育てしていて夫の実家に住んでいるので英語が基本ですが、私が日本語でしか話しかけないようにしているので日本語も結構覚えてきたようで、まだ2歳なる手前ですが、英語と日本語どちらも話すようになりました。英語を学ぶのに凄く苦労したので、子供が小さいころから複数の言語に触れられるのは国際結婚ならではの強みだと思います。

国際結婚の大変なところ

子育て

日本のように0歳から入れる保育園があるわけでもなく、早くて2歳からしか預かってくれる機関がありません。なので、共働きしたい場合はベビーシッターを雇うのが主流ですが、ベビーシッターだと資格や子育て経験なしでだれでもできてしまうので、ちょっと不安過ぎます。ベビーシッターによる虐待も多く、我が子をそんな怖い目に合わせてしまうんではないかと思うと気が引けてしまいます。それと、病院関係ですね。予防接種とかもきちんと受けさせないといけませんが、もちろん全て英語なので、専門用語も多くわからないことだらけです。とにかく確実に必要なものは受けさせるように常に気を張っていないといけません。

日本に帰省しにくい

独身の時は、飛行機代が安い時期にチケットを買ってプラ~っと帰省することができていましたが、国際結婚したあとはそうはいきません。旦那を置いて1か月、2か月家を空けるのも気が引けるし、かといって一緒に行くとなると飛行機代から日本での生活費まで膨大な費用がかかってしまいます。子供が生まれたらもっとです。2歳以下で膝に乗せる場合も、燃油サーチャージや税金など取られるし、無料ではないので、家族全員でとなるとかなり大変です。なので、独身の時ほど日本に帰りづらくなってしまいます。

手続きが大変

これは一番苦労したと思います。グリーンカードの手続きから、婚姻届けの手続き、出産手続き、子供のアメリカのパスポートなど、国際結婚してから手続きに追われる毎日です(笑)全て英語でやるっていうのも大変なんですが、アメリカの手続きは、揃える書類、記入する項目ページ数がやたら多い。しかもアメリカ人でもわかりにくい単語や言い回しを使っていることが多く、旦那に聞いてもわからないことも多々あり、結局自分でインターネットで調べたり、問い合わせして聞いてみたりして解決しないといけませんでした。

学生結婚の大変さ

留学中に出会った彼とずっと一緒にいたい!と盛り上がり、勢いで結婚してしまおうとしている方へ。冷静になってもっとよく考えた方ががいいです。

何が大変だったかというと、お金のやりくりです。返済不要の奨学金をいくつかもらっていましたが、やはり生活していくのに収入がギリギリで食べたいものも食べられず、ほぼ同じメニューをローテーションするといった感じでした。

そして、学校と家事の両立は結構大変です。フルタイムで学生だったので、毎日4~6時間の授業を受け更に膨大な宿題に追われ、ご飯も二人分作らないといけない、掃除や洗濯も二人分しないといけないで、なかなか寝る時間を確保するのが難しかったです。

夫と手分けしてやるべきだったんですが、家事をやったことがない人だったので、いいよ!と快く返事してくれるものの、行動が遅い遅い(笑)

パッパっと終わらせたい私は結局自分で全部やるといった感じになってしまって、夫へのイライラも募っていきました。

やっぱり大事なのは、学生結婚、国際結婚に関わらず、コミュニケーションは大事です。一人が全てやってしまおうなんてやめた方が良いです。結婚の意味がありません。

二人できちんと話し合って家事を分担して、常にコミュニケーションを取りながら助け合うことがほんとに大切なんだなと実際に結婚してみてわかりました。

それと、学生結婚する前に二人でお金のこと、家事のことは切り出しにくい話題ですが、きちんと話し合うべきです。

  1. 学費はどうするのか、二人で払っていくのか、学費だけは別で自分の学費は自分で払うのか。親が負担している場合は学費はどうするのか。
  2. 生活費はどうするのか、お互いの貯金はいくらあるのか、二人で月いくら稼いでいるのか。
  3. 家事はどうするのか、交互にやるのか、分担してやるのか。

こういったことをきちんと二人で決めて学生結婚を決意された方がいいです。そうすることで、負担を軽減できストレスを感じなくて済むと思います。

私の場合、夫は付き合っていた当時は働いていましたが、アメリカは学歴社会なので、大学にでているか出ていないかで年収がだいぶ違っていきます。将来のことを考えて、夫も私と同じ大学に通うことになりました。

なので、結果的に学生結婚になってしまい、普通の社会人同士の結婚よりははるかに苦労はあったと思います。でも、その苦労を二人で乗り越えたという経験はすごく二人にとって成長に繋がったし、二人の絆を強めたと思います。

ハワイでの生活について

2012年に大学に入学したので、それからずっとハワイに住んでいます。

卒業後は日本に帰る気満々だったので、卒業後もまさかのハワイに残るという現実にちょっと戸惑ったこともあったんですが、この7年間、ハワイで過ごしてみて、ハワイの良さも不便なとこともだいぶ分かった気がします。

せっかくなので、そのハワイに住むことの良さと不便なところも紹介したいと思います。

ハワイに住むメリット

年中住みやすい気候

ハワイは本当に住みやすい気候です。夏は結構暑くなるんですが、日本も近年はひどい猛暑が続いてますし、日本よりは夏でも湿度は低く、気温もそんなに激しく上がらないので、夏バテは日本に住んでいた時よりはしなくなりました。ただ、紫外線が日本の3倍だと言われいているので、そこはちょっと気を使わないといけなかったです。冬場は結構涼しくて、夜は意外に冷え込みます。わたしは、日本の秋のようなハワイの冬が大好きです。

人が優しい

ハワイの人たちはほんとに優しい人ばかりです。当然、態度の悪い人もいるんですが、ほとんど優しくて親切な人ばかりです。みんな生き急いでいないので(笑)他人に順番を譲ってあげたり、英語が話せない外国人に丁寧に説明したり、他人のことを考える余裕があるなと思うことはよくあります。

ハワイに住むデメリット

物価が高い

食材にしろ家賃にしろ、物価が物凄く高い。いやになるほど高いです(笑)レストランなんか安くて$12とかで、パスタとかになるとだいたい$18とかが多いです。フードコートでさえもほとんど$10超えますもんね。高すぎてあまり外食はしません。と言っても、食材すら高いので、野菜とか買うのに気が引けてしまいます。でも子供がいるからそういうわけにはいかず泣きながら買い物しています(笑)

意外と治安が悪い

ハワイはアメリカ本土より日本などのアジア文化に比較的近いんですが、でもやっぱりアメリカはアメリカ。物が盗まれるのは日常茶飯事で、発砲事件も多いですし、子供の誘拐事件も発生しています。チャイナタウンなんて、女性一人で歩いてたら危ないし、日本人なんかお金があると思われているのですぐ狙われてしまいます。なので日本のような感覚で過ごしていると痛い目に遭います。トホホ

みんな適当

人が優しいのは良いんですが、みんなマイペースで適当なのでたまに困ることもあります。日本のようなサービス精神は全く感じられないので、ほんとにみんな適当すぎてイライラすることもあります。賞味期限切れたものが普通に売ってあったり、指示された通りにやったのに間違っていてやり直しするはめになったのに謝罪もないなど、いい加減だなと思うことが多々あります。

最後に

国際結婚の経緯や結婚後の生活について少し紹介してみました。国際結婚に憧れる人もいると思うので、国際結婚にはいいところもあり、大変な部分もあるよということが伝わればいいなと思います。

結婚は軽くできるものではないし、国際結婚をして文化の違いや言語の違いで上手くいかず離婚してしまう方も近年多いようなので、結婚する前に一度メリットやデメリットを調べてみたらいいかもしれません。

それと、留学中に学生結婚をする場合は、相当大変だということを理解して決断してほしいです。学校に通いながら家事をしたり色んな手続きをしたり寝れない日もありました。

上手く旦那さんと役割分担をしたり、コミュニケーションをとるようにして二人で協力し合うようにすれば上手くいくと思います。良い恰好して一人で全部やってしまおうとするのはおすすめしません。必要な時はパートナーに遠慮せず頼っちゃいましょう!