英語で住所を書くときの順番
英語で住所を書く時の順番は、簡潔に言うと日本とは順番が逆になります。
日本の住所を書く場合は、都道府県名からはじまり、最後に番地やマンション名というふうに、地域区分の大きい方から順番に書いていきますよね。
英語の住所を書く場合はその逆で、区分の小さいほうから大きい順に書いていきます。
例えとして、ホノルルにある日本大使館の住所を見てみましょう。
最初に1742という番号が来て、そのあとにAvenue(通り)、そしてHonolulu(市/地域)、HI(州)、96817(Zip Code)という順番になっていますね。
この例を見てわかるように、地域区分の小さい方から順番に、1742(番号)→ Nuuanu Ave.(通り)→ Honolulu(市)→ HI(州)となっているのがわかりますね。
日本の住所を英語表記に変換してみる
では、日本の住所を英語表記にする場合はどうしたらいいのでしょうか?単純に全て逆から書けばいいのでしょうか?
残念ながらただ単に逆から書けばいいというわけではありません。いくつか例を挙げながら解説していきます。
【日本語表記】
〒107-8420
東京都港区赤坂1-10- 5
【英語表記】
1-10-5 Akasaka Minato-ku, Tokyo
107-8420 Japan
こちらは、東京にあるアメリカ大使館の住所になります。最初に1-10-5と丁や番地がきていますね。何丁目や何番地、何号といった区分は並び替えないというのがルールです。こちらは、後ほど詳しく説明します。
そして番地などの後に、Akasaka(街)→ Minato-Ku(区)→ Tokyo(都道府県)→ 107-8420(郵便番号)→ Japan(国名)と区分の小さい方から順番になっていますよね。
【日本語表記】
144-0041
東京都大田区羽田空港2-6-4 羽田空港CIQ棟
【英語表記】
144-0041
Haneda Airport CIQ Bldg. 2-6-4 Haneda-kuko, Ota-ku, Tokyo
お次は、羽田空港にある入国管理局の住所になります。公式ページでは英語表記の住所は郵便番号が先にきていました。これでもわからなくはないのですが、基本的に英語表記にする場合は郵便番号は最後に書いた方がいいです。
2-6-4という丁目・番地・号の前にHaneda Airport CIQ Bldg.というビル名がかいてありますね。この場合、建物の名前、部屋番号などは、番地や号の後に書いても、前に書いてもどちらでも基本的に大丈夫です。
そして、建物名、番地のあとにHaneda-KuKo→Ota-Ku→Tokyoとこちらも区分の小さい方から順に並んでいます。
【日本語表記】
〒106-6152
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ 森タワー 52F
【英語表記】
6-10-1 Roppongi 52F Roppongi Hills Mori Tower, Minato-ku, Tokyo
ネットで見つけた日本に帰ったら行ってみたい超Coolなレストランです(笑)このTHE MOONという六本木ヒルズの中にあるレストランなんですが、入国管理局の書き方とは逆に、Roppongi 52F Roppongi Hills Mori Towerという建物名と階が6-10-1という番地・号よりあとに記載されていますよね。
そして、番地、フロア、建物名のあとに、Minato-Ku→Tokyoというふうにこちらも小さい区分から大きい区分へと順番にならんでいます。
郵便番号の表記
英語で住所を記入する場合、郵便番号は国名のすぐ前に記入します。日本の郵便番号の順番は特に変える必要はなく、『107-8420』(米国大使館郵便番号)のようにそのまま記入します。
ちなみに、『〒』の記号は日本のものなので、こちらは記入しないでください。英語での郵便番号の記号は特にないので数字のみで大丈夫です。
都道府県や市町村区の書き方
都道府県
東京都、北海道、大阪府、沖縄県のような都道府県の場合、そのまま英語に訳して、『Tokyo Prefecture』と書いても問題ないのですが、基本的に住所を書く場合は、『Tokyo』、『Okinawa』、『Osaka』のように都道府県名のみで大丈夫です。
架空の住所ですが以下の例のようにわざわざOsaka-fuやOkinawa-kenのように書かなくてもその県名のみでOKです。
1-1-1 Haisai-cho Deji-ku Naha City, Okinawa
市
さいたま市、大阪市、福岡市などの市の場合、そのまま日本語読みで『Saitama-shi』と書いてもいいですし、『Saitama City』と書いてもどちらでも大丈夫です。
『Saitama』のみでもいいのですが、県名も『Saitama』なので、Saitamaが重複してしまいますよね。この場合は、『Saitama City, Saitama』か『Saitama-Shi, Saitama』と記入したほうがわかりやすいかもしれません。
絶対というわけではないので、さいたま市と埼玉県をまとめて『Saitama』のみでも実際は大丈夫です。下の参考例のようにどれでも大丈夫です。
1-1-1 Kita-ku Saitama City, Saitama
1-1-1 Kita-ku Saitama, Saitama
1-1-1 Kita-ku Saitama
町村区
町や村、区の場合も、そのまま日本語読みで『Adachi-ku』や『Omiya-ku』と記入すれば大丈夫です。こちらも別に『Ku』や『Cho』など書かなくても問題ありません。
1-1-1 Kasumigaoka Higashi Fukuoka
何丁目や番地の書き方
何丁目、何番、何号といった数字の部分は順番を変えずにそのまま記入します。
日本ではよく、『1丁目1−1』だったり、『1丁目1番地1号』といった書き方をする場合もありますよね。その場合はハイフンで連結している数字のほうを先に書いて、『1-1 Shinjuku 1-chome』のように新宿1丁目を数字の後に書きます。
正直ややこしいですよね。なので、数字はなるべく分解せずに、◯丁目◯番◯号は、『新宿1丁目1ー1 』→『1-1-1 Shinjuku』のようにハイフンで連結させてください。
マンション名などの書き方
住所に建物名(マンションやアパート、ビルなど)や、部屋番号がある場合は、番地などの数字のかたまりの後に持ってくるのが正解です。住所の一番先頭に書いても問題ないです。
Honolulu, HI 96813-4019
6-10-1 Avaty #202, Minami-Aoyama Minato-ku Tokyo
上の参考例はハワイにあるとある会社の住所と、架空の住所です。
ハワイの住所のほうは、737という番号がきて、Bishop Street(通り名)、Mauka Tower−Pacific GuardainCenter(建物名)、Suite 2550(部屋番号)となっています。
Suiteというのは基本的にその階全部を占めているようなオフィスやマンションの一室のことをいいます。普通の部屋でもRoom2550や#2550と書くよりも見栄えがいいのでSuiteを使う人も増えているようです。
架空の住所の方ですが、6-10-1と番地が先にきて、Avaty #202とマンション名と部屋番号の後にMinami-Aoyama Minato-Ku Tokyoと残りの地区分の小さい順に並んでいます。
郵便物を送るときの宛先または発送元の住所の書き方
日本から海外に荷物を送ったり、海外から日本に荷物を送ったりする機会も増えてきましたよね。何か英語圏に郵送するとき、郵送先の名前や住所、発送元の情報をどの位置にどの順番で書けばいいか迷うかと思います。
郵送先も発送先も書く順番は以下のようになります。
- 名前
- 住所
- 郵便番号
- 国名
日本だと住所を書いて最後に名前がきますよね。ここの順番も住所同様日本とは逆になっています。
では、実際に封筒に宛先と発送元の情報を書いてみましょう。日本からアメリカに贈る場合の例とアメリカから日本に送る場合の例です。
どちらともとにかく日本宛てだというのがわかるようにJAPANと必ず記入するようにしてください。
アメリカから日本に送る場合は、宛先の名前も住所も日本語で記入しても大丈夫のようですが、JAPANとだけ英語で大きくわかりやすいように記入するのを忘れないようにしてください。
私は念のため、アメリカから日本に荷物を送る場合は英語で全て記入しています。一度も配送中に紛失したことはありません。
最後に
今回は英語での住所の書き方についてご紹介しました。とにかく基本的に日本とは書く順番が逆だけれども、数字の部分は順番を変えないといった注意点もありましたね。簡単にまとめてみると、
- 区分の小さい方から順に書く
- 数字(番地や号など)や郵便番号は並べ替えない
- 丁目何番など分解せずにハイフンで連携させる
- マンション名やビル名、部屋番号は数字のかたまりのあと
- 発送元や宛先が日本の住所の場合はJAPANとわかりやすく記入