現役英語講師で、アメリカの大学を卒業したあおてぃんです(@kamoe_fam

発音を直したいな~と思っている人は必ずと言っていいほど持っている参考書、『英語耳』。

でも、その『英語耳』をきちんと使いこなせている人はどれくらいいるのでしょうか?

・ 『英語耳』、買ってはみたけど使い方がわからない
・ やってみたけど効果なかった
・ 買ったけどお蔵入りしてる

という方のために『英語耳』を効果的に使い倒す方法をご紹介します!

『英語耳』を効率よく使うことによって、発音はきれいになるし、リスニング力もUPします。

また、『英語耳』を使った応用学習も取り入れることで英語もスラスラと話せるようになります。

せっかく持っているなら使い倒しましょう!かなりの良書なので、使わないともったいないですよ!

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

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『英語耳』の特徴

おすすめの英語発音本①英語耳』でも紹介していますが、英語の発音、リスニング力を鍛えるためには必須の本です。

私のこの本のおかげで英語力がグンっと伸びたと言っても過言ではないほどこの本にはお世話になりました。

最終的に読者が日本語と同じように力を抜いていても英語をほぼ100%聞き取れ、何時間でも疲れを感じとることなく聞き続けられる「英語耳」を作ること

というのが本書のねらいです。

日本人の多くが、知っている英語でさえも聞き取れない理由は、“日本語で使う音と英語で使う音があまりにもかけ離れているから”です。

それを解消するためには、“英語の正しい音を知る必要がある”と述べています。

本書を効果的に使うことによって、日本人がぶつかる『英語が聞き取れない』『英語を聞き取ってもらえない』という悩みを解消することができます。

目次
第一章 なぜききとれないのか?
第二章 発音バイエル 子音編
第三章 発音バイエル 母音編
第四章 発音バイエル R編
第五章 発音バイエル 音声変化編
第六章 生の英語を使った学習法『Parrot’s Law』
第七章 英文読書のすすめ

第二章~第五章までは一つ一つの音の発音の仕方を学べるようになっています。

もちろん、発音の仕方が一番大事ではあるのですが、第六章・第七章の発音を学んだ後の応用編もとっっっても大事なんです。

ここをあまり真剣に取り組んでいない人が多いので、この記事では、第六章と七章もかなり詳しく説明しています。

『英語耳』の使い方①:単音の発音を練習

おすすめの英語発音本①英語耳』 では、主に、2章~5章までの使い方を説明しました。


①英語の単音の発音を徹底的に練習する
②毎日20分練習する         

         

①をできれば1~2週間で終わらせて、②を1週間ほどやり、定着させます。

ここまでやって、やっと基礎ができた状態にたどり着く感じです。

本を何度も何度も繰り返し、かなり音がわかってきたなと思ったら次のステージに進みます。

速い人は3週間、遅くても1ヵ月でここまで終わると思うので頑張ってください。

『英語耳』の使い方②:生の英語で繰り返し練習

本書では、Parrot’s Lawという学習法を推奨しています。

Parrot’s Lawは、歌や映像などを使って、一つの題材を何度も何度もくり返し声に出すことで、発音とリスニング力を強化することができるというものです。

本書では、歌を使った練習、短めの会話を使った練習、少し長めのスピーチを使った練習と三段階に分けて説明しています。

6章・7章は、ちょっと文章が長かったり、なんだか取っつきにくいイメージを持っている人が多いようです。

なので本記事では、小学生でも理解できるようにわかりやすく一つ一つの段階の要点をまとめながら説明しています。

では、まずは、歌を使った練習方法について見ていきます。

歌を使った練習

歌を使った練習に入りますが、まずは、テンポの速い曲よりもバラード系のゆったりした曲を選びましょう。

洋楽を一曲選んで、最初は、歌詞を見ながら意味やリズムをインプットします。

この時に、いちいち日本語に訳して理解するのではなく、ネイティブのように英語を聞いてそのまま理解できるような英語脳を鍛えます。

毎日必ず5分でも良いので繰り返し聞くようにしてください。

大体歌詞やリズムが頭に入ったら、そのあと100回くらい音楽に合わせて歌います。

最初はついていけないかもしれませんが、何度も繰り返していくうちに必ずマスターできます。

諦めずに何度も何度も繰り返してください。

最初から、通しで一曲歌いきるのは難しいと思うので、まずは、1番をマスターし、できたら2番というふうに進めるといいですよ。

自分が好きな曲が一番いいのですが、決められない方のために、あおてぃんおすすめの曲を紹介します。

❶ A Whole New World
❷ The Show
❸ You’re Beautiful
❹ When I was your man
❺ All of me
❻ Say Something
❼ Home

短めの英会話やインタビューを使った練習

3分以内の短い英会話やインタビューなどの音声や動画を使って、歌同様、何度も一つの題材を繰り返す練習をします。

選ぶ題材は、難しいつまらないものではなく、自分が興味がある、楽しいと感じられるものを選ぶのがポイントです。

そして、沢山の題材に手を付けるのではなく、一つの題材を100回練習するようにしてください。

必ずネイティブの動画にしてくださいね!間違っても日本人など、英語を第二言語としている人のは選ばないように!やっぱりどうしてもアクセントに癖があるので…

題材が決まらないという人は、下記の中から選んでもOKです。

ステップ1

題材を一つ選んで最初は何回も何回も繰り返し聞いてください。(この時はまだ原稿を見なくてOKです)

意味はわからなくても大丈夫ですが、できるだけ集中して聞いてくださいね。

ステップ2

30回くらい繰り返し聞いたら、今度は原稿を見ながら聞いてみてください。

意味をインプットしながら聞くのがポイントです。

この時注意してほしいのが、本書では辞書を引いて原稿に意味を書いていくと書いてありますが、このやり方はおすすめしません。

なぜかというと、こうしてしまうと、英語を英語で理解するのではなく、どうしても日本語に訳して理解する癖がついてしまうからです。

なので、一つ一つの『単語』を確認するのではなく、一つ一つの『文』ごとに理解するようにしてください。

そのためには、日本語のスクリプト付きの題材を使用することをおすすめします。

ステップ3

30回程原稿を見ながら聞くトレーニングをしたら、今度は実際に口を動かして練習します。

この時、発音やイントネーションを意識して、モノマネをする感覚で真似をしてくださいね。

これも30回くらい繰り返し、最後の10回は原稿を見ないでやってみてください。

長めのスピーチや演説を使った練習

10分程度のちょっと長めなスピーチや演説を使って練習をします。

ステップ1・2同様、好きな題材を使い、必ず一つに絞って下さい。

難しいものではなく、楽しく学習できるもの、自分が興味あるものを選ばないと段々キツくなります(笑)

最初に取り掛かるものは短めのものでも良いので、無理なく続けられるものを選んでくださいね。

ステップ1

始めの30回は原稿を見ないで聞ききます。

ステップ2

次の30回は原稿を見て聞いてください。

ステップ3

次の30回でモノマネします。

そして最後10回は原稿を見ずに、100%内容を理解できているかリスニングのテストをしてみてください。

全て理解できるようになっていたら合格です!

ここでも、自分じゃ選べないという人のために何個か動画を載せておくので、興味があるものがあれば選択してみてください。

▼ 短めですが、面白いので楽しく学習できます。

▼ オバマ大統領の感動スピーチ

▼ 長めだけど、簡単な英語でかなりためになることを言ってるのでお勧め

『英語耳』の使い方③:英文読書で鍛える

本書では、著者の松澤先生は次のように述べています。

英語を完全に聞き取れる「英語耳」の状態になるために最終的に必要となるのは、「語彙力」と「読解力」です。

語彙力と読解力を向上させるためにはどうしたらいいの?

読書!読書が最強YO!

日本語も読書から語彙を学ぶことって多いですよね。

小さい時から国語の時間に、「スイミー」や「くじらぐも」、「もちもちの木」、「走れメロス」など読んだ人もいるんじゃないでしょうか?

もちろん、普段の会話から学ぶことが多いですが、読書から得てきた語彙数も半端ないと思います。

英語もそうで、英会話の動画やスピーチから学ぶことも効果的ですが、読書から学ぶのも大切です。

また、読書をすることによって読解力もつけることができます。

英語力を劇的に伸ばすための方法は、

①音読 → 発音と聞き取る力
②多読
 → 英語を理解する力

の二つを繰り返せば十分です!

音読に入るのは、本書での発音練習と、歌や映像を使った発音・リスニング練習を終えてからです。正しい発音を意識できるようになってから読書に入らないと、カタカナ発音のままになってしまいます。

洋書の選び方

ここでは、『英語耳』では紹介していない、私が留学時代に実際に授業で使った本をご紹介します。

大体の人はペーパーバッグから読み始めても大丈夫だと思いますが、不安な方は絵本からよんでもOKです。

おすすめ絵本

The Very Hungry Caterpillar
Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?

おすすめペーパーバッグ

  • James and the Giant Peach
  • Number the Stars
  • Charlotte’s Web
  • Holes
  • The Crucible

『英語耳』評価・口コミ

良い評価

あんまり信用してかったが、これを始めて聞き取りが変わった。聞ける。さらに、某ネット英会話でnativeの先生から「あなた、発音いいわね」って言われた。

Amazon口コミより

私はまったく英会話などできない者ですが、この本に従って、繰り返し練習していると、なんとなく英語が聞き取れるようになってきた気がします。いや、本当に。

Amazon 口コミ より

悪い評価

横からの断面図だけでなく正面から見た口の形も欲しかった、できれば写真で

根気がない人にはつらいCDです。
英語の得意な身内に勧められましたが
私には使いこなせませんでした。

まとめ:英語耳を正しく使うことで英語力はアップする

軽く、本記事で紹介した内容をまとめると…

①英語の単音の発音を徹底的に練習する
②毎日20分練習する

③一つの歌を300回繰り返す
④一つの短い動画を100回繰り返す
⑤一つの長めの動画を100回繰り返す   

『英語耳』の正しい使い方をご紹介しましたが、やることが沢山で挫折しそうという人もいるかもしれません。

でも、だいたい2~3ヵ月あれば、この記事に書いてあること全て一通りできるはずです。

そこまでできれば、英語力もかなり伸びているだろうし、発音もかなり矯正されていると思います。

何度も言っていますが、自分が好きな題材、興味のある題材、楽しいと思える題材を選ぶことがキーです。

何度も何度もくりかえし、毎日少しでもいいので続けることによってしか成果は得られません。

なりたい自分を思い描いて最後まで頑張りましょう!